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【応用情報技術者試験】ストラテジ系学習メモ

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目次

概要
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応用情報技術者試験のストラテジ系学習メモを集約する。

参考資料
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学習メモ
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SoE(Systems of Engagement)
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企業システムのうち、顧客や企業との関係性を深めるために構築されるシステム

具体例として、SNSやモバイルアプリ、Webサイトなどが挙げられる。 ユーザーとの接点となり、人と人との繋がりを生み、それを維持していくことを主眼とする。

SaaS(Software as a Service)
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ソフトウェアの提供者がインフラ、OS、ミドルウェア、アプリケーション全ての管理責任を負うサービス形態

  • メリット:セキュリティパッチの調査・適用作業が不要
  • 例:Office 365、Salesforce

ROE(Return On Equity)
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自己資本に対してどれだけ効率的に利益を上げたかを示す指標

ROEの計算式
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ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

SECIモデル
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「共同化→表出化→連結化→内面化」という4つのプロセスを経ることで組織の共有の知識となることを示している

  • 共同化
    • 暗黙知から暗黙知
    • 個人から組織
  • 表出化
    • 暗黙知から形式知
    • 組織から個人
  • 連結化
    • 形式知から形式知
    • 個人から組織
  • 内面化
    • 形式知から暗黙知
    • 組織から個人
graph TD
    S[共同化
Socialization
暗黙知から暗黙知へ] E[表出化
Externalization
暗黙知を形式知に変換] C[連結化
Combination
形式知の連結と体系化] I[内面化
Internalization
形式知を暗黙知に変換] S --> E E --> C C --> I I --> S

サービスプロフィットチェーン
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従業員満足度・サービス・顧客満足度・利益の因果関係を表したモデル

  • 従業員満足度が向上すれば、顧客へのサービスレベルも向上して、それが顧客満足度の向上へつながって、利益を生むことを示している。
  • ハーバード大学のベスケット教授らが提唱
flowchart TD
    ES[従業員満足度] --> ESrv[サービスの質]
    ESrv --> CS[顧客満足度]
    CS --> CL[顧客ロイヤルティ]
    CL --> Profit[利益]
    ES --> ESrv2[従業員生産性]
    ESrv2 --> Profit

バリューチェーン分析
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企業の活動を5つの主活動(購買、製造、出荷、販売、サービスなど)と4つの支援活動に分類し、 価値(マージン)がどの活動で生み出されるかを分析するフレームワーク

構成要素
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  • 主活動(5つ):
    • 購買物流: 原材料・部品の調達・入庫・保管
    • 製造: 原材料を製品に加工・組立
    • 出荷物流: 製品の出荷・配送・在庫管理
    • 販売・マーケティング: 営業活動・広告・市場開拓
    • サービス: アフターサービス・保守・顧客サポート
  • 支援活動(4つ):
    • 全般管理(インフラストラクチャ): 経営管理・財務・法務
    • 人事・労務管理: 人材採用・教育・評価制度
    • 技術開発: 研究開発・製品改良・特許管理
    • 調達活動: 設備・システム・サービスの調達

マージン: 総価値と総コストの差がマージン(利益)となる。どの活動で価値が生み出されるかを特定することが重要

頻出ポイント: 主活動と支援活動の分類は頻出テーマ、競争優位性を持つ活動の特定、ERP導入時の影響分析(標準化による強みの喪失リスク)

パーミッションマーケティング
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同意を得た顧客に対して直接的にパーソナルな売り込みを行う手法

バイラルマーケティング
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口コミやインターネットでの情報共有を促進する仕組みを構築して、情報を自然発生的に周知することで認知度を向上させる手法

多角化戦略の類型
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アンゾフの成長戦略における多角化戦略の類型

多角化戦略の類型とは?
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多角化戦略は「既存技術との関連度」や「市場の類似性」によって、4つに分類される。

既存技術との関連度が高い既存技術との関連度が低い
市場の類似度がある水平型垂直型
市場の類似度がない集中型集成型

水平型多角化戦略
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既存技術と関連性の高い新製品を既存と類似した市場へ投入 例:食品会社が異なる種類の食品市場に進出する

垂直型多角化戦略
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既存技術と関連性の低い新製品をサプライチェーンの上流・下流に位置する市場へ投入 例:自動車会社が下請けの部品メーカーをM&Aする

集中型多角化戦略
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既存技術と関連性の高い新製品を異なった市場へ投入 例:写真フィルムで培った材料・画像技術を核に医療機器やバイオ化粧品へ展開

集成型多角化戦略
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既存の技術や市場とは全く異なった事業に進出 例:リース事業や不動産、プロ野球球団経営など展開しているオリックス

SWOT分析
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自社のリソース(資金力や技術力など)に関連する事項を「強み」と「弱み」、 外部の環境から受ける影響を「機会」と「脅威」にそれぞれ分類して分析する手法

SWOT分析の分類方法
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  • 内部環境
    • 強み(Strength):自社の武器になる内部要因
    • 弱み(Weakness):自社の弱点になる内部要因
  • 外部環境
    • 機会(Opportunity):自社のチャンスとなる外部要因
    • 脅威(Threat):自社の脅威となる外部要因

クロスSWOT分析
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クロスSWOT分析はSWOT分析で把握した「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つの要素をクロスさせることで戦略の方向性を導き出す手法

機会脅威
強み推進戦略(SO戦略:機会に強みを投入)差別化戦略(ST戦略:強みで差別化して脅威を回避する)
弱み弱点強化戦略(WO戦略:弱みを克服し機会を逃がさない)専守防衛・撤退戦略(WT戦略:脅威の最悪の事態を回避・撤退する)